石川県立伝統産業工芸館(金沢市兼六町、TEL 076-262-2020)で現在、「秋色帽子のアクセサリーフェア」が開催されている。
同フェアでは、石川県の伝統工芸品である加賀毛針と加賀繍(かがぬい)の技をアクセサリーとして生かした帽子を展示・販売する。加賀毛針の老舗「目細八郎兵衛商店」(安江町)の作品を帽子店「souhait(スエ)」(片町)の商品にコーディネートする。会場には、色鮮やかに秋を彩る約30点を並べる。価格は、加賀毛針単品=2千円台、加賀繍単品=4,500円、帽子=3,000~8,000円など。
同館では、伝統工芸に携わる職人にとって最も課題とされている販路の開拓と確保に力を入れており、「職人と販売店をつなぐ試み」の第1弾として同フェアを企画。従来の土産物店、工芸品店、工芸品を扱うギャラリー以外にも販路を開拓することができれば、新しい顧客の獲得につながると期待を込め、フェア終了後も期間中の販売実績に応じて同帽子店で継続して取り扱うことになった。
同館副館長の柳井篤子さんは「秋のおしゃれといえば帽子。自分流のアレンジに伝統工芸の加賀毛針や加賀繍を気軽に取り入れて楽しんでほしい。職人手作りの一点物で、自分だけのおしゃれを探しに来てもらえれば」と来館を呼びかける。
開館時間は9時~17時。第3木曜休館。11月14日まで。