街中でのどが乾いたら「給油」ならぬ「給茶」を――。持参した「マイボトル」にコーヒーなどを入れる給茶サービスを行うスポットが金沢市内に誕生している。
横安江町商店街にあるギャラリー&カフェ「collabon(コラボン)」(金沢市安江町1、TEL 076-265-6273)も今年9月より、同サービスを開始した。水筒などのマイボトルを持っていけば、同店で提供するコーヒーやハーブティーを水筒に入れてくれるシステム。同店では、コーヒー通の間で人気の高い珠洲市の自家焙煎コーヒー販売店「二三味(にざみ)珈琲」のコーヒー豆を使用しており、店内でコーヒーを飲むと1杯300円だが、給茶サービスでは2杯分500円と割安になる。
給茶サービスは、繰り返し使えるマイボトルを持ち歩くことでペットボトルや紙製コップなど使い捨ての容器の使用を控えるのが目的。サービススポットならではの味わいやいれたての香りを楽しめるのも魅力。同店のオーハタチエ店長は「ペットボトルと違い、水筒なら、ふた兼用のコップなどにコーヒーをその場で注いで『一杯どうぞ』と一緒にいる人に勧められるのも魅力」と話す。企画展などでカフェスペースが設けられない時などにも、給茶システムを利用したいという。店頭には色とりどりの水筒をそろえ、同サービスをアピールしている。
自家焙煎の加賀棒ほうじ茶を扱う「あずま園」(金沢市百坂、TEL 076-258-4000)でも加賀棒ほうじ茶をはじめとする日本茶の給茶サービスを行っている。ボトルによって違いはあるが、夏は氷を入れて冷たいお茶を、冬は温かいお茶を入れてくれる。
「コラボン」の営業時間は11時~20時。火曜定休。「あずま園」の営業時間は9時~19時。定休日は4~9月=日曜、10~3月=日曜・祝日。