しょうゆの産地として知られる金沢市大野町で10月23日・24日、「第4回全国醤油サミット」が開催される。
全国の関係市町村やしょうゆ醸造業者が一堂に会し、日本の食文化の原点である「醤油」への理解を深め、全国・世界へ情報発信し消費拡大につなげることで、今後の醤油文化のさらなる発展と中小企業の振興を図ることを目的とする。主催は全国醤油産地市町村協議会、同サミット実行委員会と金沢市。
2007年に和歌山県湯浅町で初めて開催された同サミットは今年で4回目。愛知県武豊町、香川県小豆島町と全国の醤油の産地を巡り、今年は金沢での開催が決まった。城下町・金沢の海の玄関口として栄えた同町が地場産業の振興を図る加賀藩の奨励により、しょうゆ作りを始めたのは江戸時代(1615~1624年)ごろとされている。以来約390年間、醸造に適した湿潤な気候と豊富な白山の伏流水を使い、独特のコクと優美な香りを持つしょうゆ作りを続けている。
サミットには約100人が参加し、しょうゆの消費拡大やまちおこしについて意見交換するほか、同町や近江町市場、兼六園、金沢城公園などを巡るエクスカーションを行う。ゲストに辰巳琢郎さんを招いた記念トークも予定する。サミットに合わせて開催される「大野こまちなみフェスタ2010」では、市民らがさまざまなプログラムを用意し交流を深める。