金沢に洋服雑貨の移動限定店-食べても無害な素材でオシャレを

自然素材で作られた洋服やバッグ、靴

自然素材で作られた洋服やバッグ、靴

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 合成着色料・合成接着剤を使わない無垢(むく)素材の洋服やバッグ、靴を扱う「エタブルオブメニーオーダーズ」の移動店が6月25日~27日、岩本清商店(金沢市瓢箪町、TEL 076-231-5421)に出店する。

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 同ブランドをプロデュースするデザイナーの新居幸治さん・洋子さん夫妻も来店し、ユニークな制作工程を紹介する。

 今回の出店は、熱海にアトリエを開く新居さん夫妻と交流のある岩本歩弓さんが、「エタブルの洋服屋台『山猫軒』」と銘打って企画した。ブランド名は、宮沢賢治の名作をもとにした「注文の多いエタブル(食べられる)」の意味。新居さんは「素材の理解、染色工程、革のなめしなどそれぞれのモノにストーリーがあり、商品の原材料を食べ物の品質表示のように消費者の方に伝えていくブランド。商品についてわからないことが多い現在、このブランドを通して生活を見つめ直す機会にもなれば」と期待する。

 例えば、人気の「食べれる靴」は素材、材料にこだわり、植物でなめされた皮革を昔ながらの「もち米のり」で仮留めし、松やにがけの麻糸で縫う方法を採用しており、「まるで食べられそうな靴」だと思い名付けたという。「金具を使わない鞄」は従来のジッパーなどを使わないというルールを設け、不便な条件の中で新しいものを生み出そうというコンセプトで、金具の代わりに木のロックやパーツで作り上げている。

 洋服は草木染、奄美大島の泥染め、本あい染め、クレイダイなどの自然が生み出す色やボタンも自然にある貝や木を使い、ジッパーなどは使わない。Tシャツ、ジャケット、シャツ、スカート、パンツなどのデザインは、チャップリンとゴールドラッシュの時代背景を新居さんがリサーチし、イメージを膨らませた。

 新居さんは建築を学んだ後、アントワープ王立美術アカデミーを卒業。帰国後、金沢21世紀美術館デザインギャラリーで作品展を開催。洋子さんはアントワープ、パリでベルンハルト・ウィルヘルムさんに師事し、バルセロナで革手工芸に携わった。

 移動店では、洋服やバッグ、ベルト、靴の新作など約30点の展示・販売を予定。岩本さんは「新居さんと対話しながら試着するなど、遊び感覚で気軽に来てほしい」と話す。

 開催時間は11時~18時。問い合わせは岩本清商店まで。

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