石川県地場産業振興センター（金沢市鞍月2）で3月3日、「ネットショップコンテスト石川2009」の表彰式が開催された。

竹虎の山岸義浩さん

　石川県産業創出支援機構が主催する同コンテストでは、石川県内を拠点とするネットショップの運営者が「評価を受ける機会」「優れた事例より学ぶ機会」「仲間と出逢う機会」を設ける。2回目となる今年は、昨年を上回る138件の応募があった。

　表彰式には県内外の有識者がデザイン力、コンテンツ力、回遊性などの観点から選出したファイナリスト11店が登場。グランプリには、オーダーメードの表札を販売する「表札1ドットコム」（グラスヒュッテ・オダ、野々市町）、準グランプリにはダンボールの専門店「ダンボールワン」（能登紙器、七尾市）が輝いた。審査員特別賞は「オーダーシャツ専門店 金沢金港堂」（金沢市）、「漬物屋さんの野菜ジェラート」（四十萬谷本舗、金沢市）の2店。表札1ドットコムは昨年もファイナリストに名を連ねており、審査員は「顧客の声や顔を数多く掲載したことで、信頼感アップにつながった」と講評した。

　当日は高知県の老舗竹材店4代目で、竹製品を販売するネットショップ「竹虎」店長の山岸義浩さんによる講演も行われた。山岸さんは、3年間の売り上げが300円の状態から、イーコマース事業協会エビス大賞やベストECショップ準大賞など各賞を受賞するサイトにまで成長させた自身の体験を語り、石川のネットショップ運営者を鼓舞した。