金沢の僧侶が「僧侶ネット」開設-検索で直接依頼、安否サービスも

専徳寺副住職の吉岡聡さん

専徳寺副住職の吉岡聡さん

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 金沢市在住の僧侶が1月18日、ウェブで僧侶をネットワーク化し、検索しながら直接仏事を相談・依頼できるサービス「僧侶ネット」(事務局=合掌プロジェクト、TEL 076-233-1018)を開設し、話題を集めている。

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 金沢は一家族における仏壇の所有率が高く、信仰心の厚い土地柄と言われている。しかし現在は寺離れが進み、葬儀・法要など仏事にかかわることも寺に相談せず、葬儀社に一切を任せるなど形式も多様化している。同事務局代表・専徳寺副住職の吉岡聡さんはサラリーマンを経て、やがて経営者として旅行業に長年従事。父の跡を継ぐため僧侶になったときに、一般社会と僧侶の感覚があまりにもずれていることに危機感を抱き、「一般の人のニーズに即し、世の中の動きにも合致した門徒さんへのサービス、世間に必要とされる僧侶システムを作りたい」と考え、同ネットの立ち上げを決意した。

 サービスは基本的にホームページで自分が望む宗派・地域の僧侶を検索し、選んだ僧侶に対して直接メールで葬儀・法要・供養などの相談・依頼を行う。お布施金額の目安も各僧侶のページに掲載している。「僧侶なんでも相談室」も設置し、仏事の際のマナー相談、墓の移転、人生相談など仏事に関することなら何でも受け付ける。中でもユニークなのは「安否確認サービス」。離れて暮らす高齢者の家に僧侶が訪ねて安否を確認して写真を撮影。依頼者にその様子や写真をメールで報告するという。料金は月額4,500円(月3回まで訪問)。

 吉岡さんは「ネットワークが始まったばかりなので、登録している僧侶はまだ少ないが、今後3年の間に全国で1万人の登録を目指している。登録僧侶も広く募集しているので、興味がある人はぜひ連絡してきてほしい。これからは僧侶の新しいあり方を模索しながら、門徒さんが望むサービスを提供したい」と意気込む。

 相談・依頼はウェブサイトから受け付ける。

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