「天狗舞」車多酒造が初の本格焼酎-41度、大吟醸の酒かす生かす

新発売の「天狗舞本格焼酎・長期熟成原酒『次郎冠者』」

新発売の「天狗舞本格焼酎・長期熟成原酒『次郎冠者』」

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 石川県の地酒「天狗舞」で知られる車多酒造(白山市坊丸町、TEL076-275-1165)が7月1日、初の本格焼酎「天狗舞本格焼酎・長期熟成原酒『次郎冠者(じろうかじゃ)』」を発売した。

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 日本酒の消費量が減少する中、同社では清酒蔵として得意とする吟醸酒の酒粕を生かした商品を開発、堅調な焼酎界に参入した。これまで酒かすは漬物や食品加工用に卸していたが、焼酎造りに活用することで独自性を出したいと6年前から開発を進めていた。

 大吟醸酒粕を用いたもろみを独自の製法で蒸留する「吟醸粕取り製法」は、江戸時代に日本酒蔵で焼酎造りをする際に盛んに用いられた製法。優雅な吟醸酒の香りが特徴で、日本酒ファンにも好まれる味わいだという。かめやたるで5年以上熟成させ、ふくよかな香りとコクのあるまろやかなうま味を引き出した。

 商品名の「次郎冠者(じろうかじゃ)」は、時には笑わせ、時には泣かせ、時には人を担ぐこともあるが、脇役ながらに欠かせない役を演じるという狂言の登場人物から名付けられた。同社では狂言の、酒好きで横着、いっぱいのいたずら心で人生を謳歌(おうか)する「庶民キャラクターの冠者」をもとに、日本酒を「太郎冠者」、焼酎を「次郎冠者」と位置付け、料理の脇役との意味も込めている。「能狂言の文化が根付く金沢で『金沢の焼酎』として地域文化発信の一助となれば」と同社担当者。

 「おすすめ」(同)の飲み方は、オンザロック・水割り・ハイボールなど。アルコール度数は41度。750ミリリットルで3,150円。年間約5,000本を限定販売する。

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