「夏の雲は忘れない」-平和訴える朗読劇、金沢で上演へ

13日に石川県文教会館で上演される朗読劇「夏の雲は忘れない」

13日に石川県文教会館で上演される朗読劇「夏の雲は忘れない」

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 被爆者の手記を女優たちが朗読する舞台「夏の雲は忘れない 1945・ヒロシマ ナガサキ」の金沢公演が7月13日、尾山町の石川県文教会館(金沢市尾山町)で行われる。

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 「夏の雲は忘れない」を構成・制作するのは、18人の女優から成る「夏の会」。23年にわたって全国で公演されてきた「この子たちの夏」に出演していた女優らだが、2007年秋に主宰団体が解散。公演活動が中止されたことを受けて、「自らの手で被爆者の体験を語り継いでいこう」と同会を結成した。被爆者の手記などを読み直すことから始めて台本を一から制作し、「夏の雲は忘れない」として昨年から全国縦断の公演活動をスタートさせている。

 金沢公演では、「夏の会」の高田敏江さん、中村たつさん、日色ともゑさん、柳川慶子さん、山田昌さん、渡辺美佐子さんが出演するほか、地元有志も参加。広島、長崎に落とされた原爆によって親を亡くした子ども、子どもを亡くした親が書き残した手記を朗読し、平和の大切さと親子のきずなを伝える。

 出演女優の一人、柳川さんは「わたしたちは鎮魂のためだけに公演を行うのではなく、平和の大切さをいかに若い世代に伝えていくかということを考えている。平和の大切さは繰り返し語らなければならないもの。子どもに対するしつけと同じで、理屈ではない」と話す。

 開演19時、開場18時30分。入場料は、大人=2,500円(当日3,000円)、学生=1,500円、高校生以下=1,000円。問い合わせは金沢市民劇場(TEL 076-263-5057)まで。

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