アートフェア「KOGEI Art Fair Kanazawa」が11月29日~12月1日、「ハイアット セントリック 金沢」(金沢市広岡1)で開催された。
工芸に特化した同フェア。国内外40のギャラリーが作家211人の作品を展示販売した。会場では、客室1部屋につき1ギャラリーが入り、ベッドの上やバスルーム内などにも作品を展示。ホテル特有の居住空間を生かしたという。開催8回目の今回で最多という15の特別プログラムも用意した。
15プログラムのうち11プログラムは金沢市内や近郊で行った。行ったのは、国立工芸館(出羽町)と共催した「国立工芸館企画展特別鑑賞+タッチ&トーク」、作家工房5カ所を回った「工房見学」など。市内5カ所の古美術店で行った「古美術探訪」では、店主と対話しながら酒器や器を鑑賞したほか、茶道や芸妓による舞などを体験してもらった。
同フェア実行委員会事務局の出坂温子さんは「古くからものづくりが盛んな金沢市内には、工芸がキーワードとなる文化施設や作家の工房、店が多い。アートフェアをきっかけに巡ってもらうことでより深く工芸について知り、作品の鑑賞や購入を楽しんでもらえるようになれば」と話す。