金箔(きんぱく)をテーマにしたイベント「金箔クリスマス」が12月1日、ホテル「OMO5金沢片町 by 星野リゾート」(金沢市片町1)で始まった。
エントランスの自動ドアには兼六園の「雪吊(づ)り」やクリスマス・オーナメントをイメージしたモチーフを金箔で描き、室内は金箔で絵付けした布をドレープ状に飾るなどして来館者をもてなす。パブリックエリアには1200枚の金箔を使った高さ約2メートルのクリスマスツリーを設置し、骨組みにライトを組み込んで金箔の輝きが楽しめるようにした。いずれも、金箔の製造や加工を行う「箔一」(森戸2)が手がけた。
「OMOカフェ&バル」では限定メニューとして、「金箔モンブラン」(1,000円)やほうじ茶風味のウオッカとシロップをシェイクし、生クリームに金箔をのせたカクテル「金澤の華」(800円)、棒茶とゆずのサイダーと金箔入りレモンゼリーを2層仕立てにした「金箔棒茶サイダー」(500円)を提供する。「金箔モンブラン」は「落雁(らくがん) 諸江屋」(増泉3)の白あんを使ったクリームを客が自分で搾り、金箔をのせて完成させる「体験型のスイーツ」として楽しめるという。
同カフェでは、コラボメニューとして近隣のカフェや菓子店などに依頼した「ご近所スイーツ」を常時4~5種類販売しているが、今回は期間限定で「Espresso Bar ケサランパサラン」(新竪町3)の「抹茶とラズベリーの金箔ティラミス」(680円)と、「茶菓工房たろう」(増泉4)のキャンドルをモチーフにした上生菓子に金箔をトッピングした「キャンドル」「りんごキャンドル」(以上、400円)を提供する。
期間中のアクティビティーとして、金箔や色箔を貼り付けてオリジナルのクリスマスツリーを作る「ミニ金箔ツリー作り」(1,500円)もフロントで提供する。
同ホテル広報担当の堀安優美さんは「金沢の伝統工芸である金箔をふんだんに使ったクリスマスツリーやエントランスのモチーフは、職人の技術があってこそ。宿泊客や来館者に金箔の美しさやスイーツのおいしさを伝えるだけでなく、金沢の工芸の歴史や、地域の店の魅力などを知ってもらうきっかけになれば」と話す。
限定メニューの提供時間は13時~22時。12月25日まで。