金沢の割烹が「器を楽しむ」宴席企画-新進工芸作家支援で

割烹「あぜみち」の「器を愉しむ酒席」の様子

割烹「あぜみち」の「器を愉しむ酒席」の様子

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 旬菜割烹「あぜみち」(金沢市片町1、TEL 076-263-8444)が10月5日、新進工芸作家の活動支援を目的に宴席「器を愉しむ酒席」を開いた。

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 宴席は、店主の辰野秀樹さんが新進気鋭の作家を応援しようと、交流のあるギャラリートネリコ(池田町3)のオーナー細川伸子さんと共同で企画したもので、1作家につき3回の宴席を設ける。割烹の旬の料理7~8品とワンドリンクで参加費は2千円。同店定休の日曜日に辰野さんが場を提供する。

 今回は、漆芸家の鶴田悦子さんと鶴田明子さんの作品に、天然マイタケの茶碗蒸し、サザエの旨煮、鮎の山椒煮、ヤナギサワラの翁焼(おきなやき)、甘酢みょうがなどが盛られ参加者に出された。口コミやギャラリーで情報を得た芸術に興味をもつ14人が参加し、精巧な工術作品と旬の料理の組み合わせを楽しんだ。同店では、辰野さんの実家の農家から届く新鮮な地物野菜と、妻・智津子さんの白山一里野の実家から届くクマやイノシシの新鮮な肉など、珍しい地物料理も味わえる。

 幼いころから芸術に興味をもっていた辰野さんは、料理人としての仕事の合間にスケッチブックに食材の絵コンテを描き休日には美術館やギャラリーを巡るなど、芸術に造詣が深く作家との交流も広い。「ギャラリーに展示される作品を実際に使って、料理と一緒に楽しむ場を提供したい。工芸や芸術作家たちのアンテナショップとして使ってもらえれば」と辰野さん。第1回は陶芸家・稲積佳谷さんの陶器をテーマに開催され、宴席で実際に使用されたビールカップは、同デザインのものがその場で完売した。

 次回は11月末の開催を予定。定員は16人。要予約。

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