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タクシー値上げで二極化加速−初乗り格差130円で競争激化
金沢交通圏のタクシー初乗り運賃の上限が4月4日から、690円に60円引き上げられた。運賃改定は消費税が5%に引き上げられた1997年以来、11年ぶりとなる一方、従来通り560円で営業を続けるタクシーも少なくなく、全国屈指の激戦地と言われる金沢交通圏での乗客獲得競争はますます激しさを増すと見られる。
金沢交通圏のタクシー運賃を巡っては、2006年11月から値上げか値下げかで大きく揺れてきた。法人タクシーを中心に、燃料費の上昇や労働条件の改善を目的に値上げへの動きが強まる中で、下限の560円で営業するタクシーへの乗客流出を懸念して、いったんは値下げ申請への動きを見せた。しかし、昨年秋以降の急激な原油高で一転、値上げ申請に走る法人タクシーが相次ぎ、北陸信越運輸局は先月28日、金沢交通圏で24社1,130台の値上げを認可した。
今回、値上げとなった金沢交通圏のタクシー台数は法人全体の70%超となる。これに対して、追随しなかった法人6社と個人タクシーの多くは初乗り運賃560円で営業しており、その価格差は70円から130円に拡大している。
値上げ組は、乗務員の接客向上や迅速な配車、電子マネーでの支払いなど、サービスの充実で乗客離れを食い止めようと懸命な取り組みを見せる。一方の560円組は、「燃料費の上昇で苦しいが、運賃を確かめて乗るお客様が増えており、乗車回数の増加でカバーできる」(ある個人タクシー運転手)としている。
日本海側随一のネオン街を控え、夜ともなれば客待ちで長蛇の列ができる金沢交通圏のタクシーは、運賃の二極化が一段と鮮明になる中、事業者の淘汰を加速させる可能性さえ出てきている。
法人16社が値上げ申請−金沢交通圏で運賃差拡大へ(金沢経済新聞)個人タクシー半数が値下げ−上限運賃組と分裂へ(金沢経済新聞)値上げから値下げ申請、そして撤回−運賃巡りタクシー業界迷走(金沢経済新聞)(2008-04-04)
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