発酵食について学び実践する「発酵食大学」は4月27日・28日、特別講座として金沢市近郊で「田植え体験」と「発酵食パーティー」を開催する。

発酵食大学の講義風景

　「大人がもう一度、食を学び楽しむ場」として、塩麹や甘酒などの発酵食をブームで終わらせず、郷土で受け継いできた伝統と共に暮らしに根付かせようと、今年1月に開校した同校。主婦を中心とした女性消費者の声を生かし販促プロモーションを行う「ウーマンスタイル」（金沢市鞍月）が運営し、県内の食品製造業8社が協賛する。

　入学から卒業まで、6カ月間全12講座のプログラムを展開する中で、今回、一般にも広く参加を呼び掛けるのが、2日間連続の特別講座。

　「六星 むっつぼっし松任本店」（白山市橋爪町）で行われる「田植え体験」（同28日、11～13時）は、コメを通して発酵食を「素材」から学ぶプログラム。地元の自然の恵みが発酵食文化を支えていることを、田植え体験と麹料理研究家・小紺有花さんのミニ講義「素材の良さと発酵食」を通して学ぶ。発酵食の弁当も用意する。

　金沢国際ホテル（金沢市大額町）で開かれる「発酵食パーティー」（27日、17～19時30分）では、小紺さんによる講話「現代における理想的な食事と麹」のほか、同ホテルの鈴木慎一シェフが発酵食の料理法をデモンストレーションし、創作ディナーを提供する。

　ウーマンスタイル担当者の和多利さんは「発酵食の魅力の奥深さを感じ、驚きのおいしさを体験できる内容で、誰でも参加できる特別講座。発酵食を知れば、きっと食卓が今よりもっと豊かになる大人の食育イベントとして、男女問わず参加してもらえれば」と参加を呼び掛ける。

　参加料と定員は、田植え体験＝3,000円、25人。「発酵食パーティー」＝7,000円、60人。参加申し込みはウーマンスタイルに今月14日まで。