JR金沢駅近くの明治時代ごろに建てられた町家の改修工事が完了し、3月31日に完成見学会が開催された。
複合施設「Machiya5」(金沢市安江町)として、町家の空き家問題などに取り組む建築事務所「コロコロアーキテクト」(同)が改修を手掛けた。工事は昨年11月に始まり、木造2階建て内の全5室が事務所や店舗として貸し出す複合施設として生まれ変わった。
同事務所の井上和子さんは、「多方面とのやりとりが不可欠で、複雑だった。皆が試行錯誤の連続だった」と完成までの道のりを語り、高橋佳寛さんは「これを機に他の町家改修の話なども頂いている」と、さらなる意気込みを見せる。
同建物は、「設計図には表れない『コミュニティー』を大切にすること」をコンセプトに、さまざまな業種や店舗など、入居者同士によるシナジー効果にも期待している。
見学会には、入居者たちも駆け付けた。集まったのは、2階に2部屋ある事務所スペースにそれぞれ入居する「こらぼる」の濱(はま)敬一さん、「オークヴィレッジ」の森進太朗さん、1階店舗スペースの1室にデザイン雑貨店「EN」を開店する鈴木昭典さん。初対面の顔もあるという3人だが、「初めて会った気がしない」と話し、「入居者はいわば、運命共同体だね」と笑い合った。
同物件には他に1階店舗スペースに「金沢ゆべし」の店も開店する予定で、来月ごろには入居を完了する予定。軽飲食店としても利用可能な1階のE号室は現在も入居テナントを募集している。