2012年、金沢経済新聞の年間PV(ページビュー)ランキングは、「金沢の食品研究会社が『ウナギのかば焼きもどき』開発-皮までリアルに再現」が1位に輝いた。
開発元の「日本海藻食品研究所」は、型崩れした豆腐やおからなど、食べられるのに産業廃棄物として大量に処分されている食材を利用し、アイデアと技術でユニークな食品を次々と生み出していく企業として地元でも知られ、当サイトでは2009年の「溶けないソフトクリーム」に続く2回目の年間PV1位となった。
ランキングは、今年1月1日から12月24日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。10位までのランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。
1. 金沢の食品研究会社が「ウナギのかば焼きもどき」開発-皮までリアルに再現(7/10)
2. 「百万石まつり」にミッキーマウスが登場-金沢城公園でパレードも(5/21)
3. 金沢・中央市場通りにカップケーキ専門店-イギリス人オーナーが出店(8/10)
4. 金沢に「ビリオン珈琲」石川県内1号店-名古屋式モーニング提供(4/17)
5. 金沢のプラネタリウムがリニューアル-宇宙旅行を疑似体験(4/27)
6. 金沢にハワイスタイルのパンケーキ店「プニ」-夜はハワイアン料理も(10/12)
7. 石川で人気の「とり野菜みそ」と「8番らーめん」がコラボラーメン-販売好調(1/11)
8. 金沢発ハンバーガーチェーンが新業態-イタリア小食堂イメージ(11/20)
9. 「モロゾフ」、金沢・香林坊大和にイタリアンレストラン-石窯ピザなど(8/27)
10. 「あんころもち」がジェラートに-石川の老舗和菓子店とジェラートメーカーコラボ(8/8)
2位にランクインした「『百万石まつり』にミッキーマウスが登場」は、同まつりの関連企画として開催される「加賀百万石『盆正月』」に、東京ディズニーリゾートを運営する「オリエンタルランド」(千葉県浦安市)が「本物」のディズニーキャラクターたちを出演させたことで話題を呼んだ。
3位の「金沢・中央市場通りにカップケーキ専門店」は、商品の専門性に加え、中央卸売市場という場所と金髪のイギリス人女性が店主という組み合わせもユニークで、オープン以来の人気店となっている。
4位には「金沢に『ビリオン珈琲』石川県内1号店」がランクイン。近年、金沢ではロードサイドの喫茶店の減少が続く中、一昨年には名古屋式の「コメダ珈琲」が進出。今回は同店が名古屋式を看板に市場の需給バランスの崩れを補っていくものと思われる。
金沢は、特別名勝や有名文化施設、豊かな食文化などの優れた観光素材に恵まれているが、大都市に見られるような体験型屋内レジャー施設は少ない。今回、5位にランクインした「金沢のプラネタリウムがリニューアル」は、宇宙の3次元データを入れた最新鋭のデジタルシステムの導入で宇宙旅行体験も可能なプラネタリウムとして大人でも楽しめ、幅広い層からの注目を集めたものと思われる。
新幹線開業まであと2年半に迫る金沢では、それに合わせたシティーフルマラソン「金沢マラソン」なども計画される。伝統文化のみならず幅広い魅力を磨くことで金沢は、金沢のみならず広く北陸を世界に発信し、交流人口拡大と地域経済の活性化へとつなげていく使命も帯びている。