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金沢の酒蔵「福光屋」、カリフォルニアの国際料理会議に出展-純米酒アピール

「Worlds of Flavor Conference 2010」に出展した「福光屋」のブースの様子

「Worlds of Flavor Conference 2010」に出展した「福光屋」のブースの様子

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 金沢の老舗酒蔵「福光屋」(金沢市石引)が11月4日~6日、アメリカ・カリフォルニア州ナパで開催された国際料理会議「Worlds of Flavor Conference 2010」に出展した。

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 同会議は、世界のプレミアム料理大学として知られる「The Culinary Institute America(CIA)」が毎年開催するイベントで、世界の食トレンドに最も影響力があるとされている。一流シェフやフードサービス経営者、企業のメニュー採用者、卸業者、料理評論家などのプロを対象とし、約700人が訪れる。世界中の料理技術や食文化の中から注目すべきものに焦点を当てた実践的な内容が人気で、1,000ドル以上する入場チケットは早々に完売するほど注目度は高い。

 13回目となる今年のテーマは「日本の味と文化」。過去に「アジア料理」「地中海料理」「世界の屋台料理」などが取り上げられているが、1国にスポットを当てたのはスペインに続き2回目。世界的な日本食ブームが背景となっている。

 同社は、日本や金沢の食文化の啓蒙活動の一環として参加。「加賀鳶 純米大吟醸 藍」「加賀鳶 純米吟醸」「加賀鳶 山廃純米 超辛口」を出品し、精米歩合の違いによる味わいを紹介した。会場にはシェフやメディア関係者のほか、既に同社の商品を取り扱っているレストランの関係者も訪れた。特に香りが高いタイプの「藍」が好評を得、純米造りや精米歩合について説明を求める声も多かったという。

 日本からは、熊谷喜八さん(KIHACHI)、徳岡邦夫さん(京都吉兆)、三國清三さん(オテル・ドゥ・ミクニ)らトップシェフ39人と、辻芳樹さん(辻調理師専門学校)、服部幸慶さん(服部栄養専門学校)らプレゼンター7人が参加し「チーム・オブ・ジャパン」を結成。日本の食文化の正しい知識と技術を体系的に伝えるため約60のセッションを指導し、技術、食材、盛り付けや演出など日本の料理の伝統や多様性が学べる場を提供した。同社は、プレゼンテーションなどで使用する食材を提供するスポンサーとして参加し、すべての酒を米と水だけで醸す純米蔵として「純米造りの日本酒」を紹介し、国際酒としての純米酒を啓蒙した。

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