金沢青年会議所が夏の新イベント「かなざわ燈涼会」-明かりと工芸展

浅野川河川敷に設置されたコンペイトー型の照明オブジェ

浅野川河川敷に設置されたコンペイトー型の照明オブジェ

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 手作りの照明オブジェ約1,300基によるライトアップや、町家を舞台にした工芸展などを開催する「かなざわ燈涼会(とうりょうえ)」が7月29日、金沢市のひがし茶屋街から袋町までの一帯を会場に始まった。

廃業した銭湯を開放して行われた足湯

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 かなざわ燈涼会は、金沢青年会議所が地域の情緒あふれる街並みと食、工芸どころとしての蓄積を広くアピールし、観光客を呼び込んで経済の活性化に役立てようと今年初めて開催する。来年以降も実施し、夏のイベントとして定着させる計画という。

 メーン行事は、照明オブジェと音楽で町を彩る「浅野川月見光路(つきみこうろ)」、古い町家などを会場に、若手の工芸作家らが作品を展示する「浅野川工芸回廊」、工芸作家の食談「金澤文化探訪」の3つ。

 このうち、月見光路では2.5キロメートルにわたり、金沢工業大学の学生が作ったオブジェや同青年会議所メンバーら手製のキリコなど約1,300基を並べた。太陽が沈み辺りが暗くなるにつれ、日ごろ見慣れた街並みや浅野川河川敷は幻想的な雰囲気に一変。浴衣姿の若いカップルや家族連れらが夜のそぞろ歩きを楽しみ、携帯電話のカメラで写真を撮影する人の姿も数多く見られた。

 照明オブジェの制作には、NPO法人「スペシャルオリンピックス日本石川」と、近隣の馬場幼稚園、馬場小学校の子どもたちが協力した。

 工芸回廊は「歩いて楽しめるまち」をテーマに、10の会場を設けた。主計町の町家では、上出長右衛門窯の上出惠悟さんが自作の九谷焼の地球儀やミニチュアの食器類を展示し、今春、廃業した東山1丁目の銭湯「東湯」では、日本建築家協会石川地域会が男湯と女湯を使って足湯をプロデュースした。浴場の壁面には、昭和50年代と現在の東山二番丁の写真を並べて張り出し、天井からは芸妓約20人のワンショットと、近隣住民から借用したかいわいの風景写真100点をパネルにしてつり下げ、入浴客に昔のひがし茶屋街をしのぶ話題を提供した。

 かなざわ燈涼会は8月1日まで。月見光路は31日までで、開催時間は19時~21時。30日・31日の19時30分からは、久保市乙剣宮(下新町)でしの笛や古筝のコンサートが行われる。工芸回廊は11時~21時(1日は17時まで)。入場無料。

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