金沢の観光名所をタクシードライバーが自ら案内する「金沢観光ガイドタクシー」が観光客などへのPRのため、6月1日から車体へのステッカー張り付けを始めた。
「金沢観光ガイドタクシー」は、国・県・市・地元観光団体の協力の下、昨年10月に運営を始めた。ガイドを兼ねた認定ドライバーが、貸し切りタクシーで観光客らに観光施設、文化、歴史などを案内するシステム。街の歴史や情報に精通した専門のドライバーが、金沢を訪れる人に質の高いホスピタリティーを提供するのが目的。
同タクシーを有する事業者は個人タクシー協会を含め15社、認定を受けた専門ドライバーは140人に上る。通常は、金沢駅東口と西口で30~40台が待機している。現在の利用状況は、1日1.5台程度。
事務局を担う県タクシー協会によると、利用者の所要時間に応じた基本の観光ルートを設定しているが、希望にも応えるという。東茶屋街・尾山神社・長町武家屋敷・天徳院などを巡る「歴史散策コース」、兼六園や近江町市場を盛り込んだ「金沢の歴史と食の散策コース」、金沢能楽美術館・金沢21世紀美術館・中村記念美術館・藩老本多蔵品館を巡る「美術館散策コース」など多様なコースを用意する。
同協会の本堂さんは「来月にも認定のドライバーの試験を行う予定。さらに体制を充実させ、金沢の観光を盛り上げたい」と話す。
料金(1台貸し切り)は、2時間コース(小型車=1万円・中型車=1万1,000円)、3時間コース(小型車=1万5,000円・中型車=1万6,500円)、大型車と特定大型車も用意する。申し込み・問い合わせは各タクシー事業者まで。詳細は同協会のサイトで確認できる。