金沢美大が北國・北陸銀行と連携協定-支店で作品展、企業との橋渡し役も

協定に署名後、握手を交わす久世金沢美大理事長と高木北陸銀行頭取

協定に署名後、握手を交わす久世金沢美大理事長と高木北陸銀行頭取

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 金沢美術工芸大学(金沢市小立野5、TEL 076-262-3531)は6月18日、北國銀行(本店=金沢市下堤町1)と北陸銀行(同=富山市)の2行と、それぞれ包括連携協定を結んだ。

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 同大の教育・研究の推進と地域社会の活性化、社会を担う人材の育成を目的にした同協定。連携内容としては、銀行側が支店のスペースを同大の学生らの作品発表の場として提供するほか、商品開発に際して優れたデザインを求める地元企業と同大との仲介役を担う。同大には既に地元企業などから毎年約20件、金額にして約1,500~2,000万円の発注があるが、両行の後押しにより、すそ野の広がりに期待する。

 さらに北國銀行は、同大が入院患者の心を癒やすため病院で行っている美術活動「ホスピタリティー・アート」を、ほかの民間医療・福祉施設でも実施できるよう支援する。

 同大で行われた調印式では、同大の久世建二理事長が「学生たちが得意技を生かして、大いに活動できる場を提供していただけると期待している」とあいさつ。北國銀行の安宅建樹頭取は「店舗のレイアウトやポスターなどを考える際にも、アドバイザーになっていただきたい」と今後の交流の構想を語り、北陸銀行の高木繁雄頭取は「企業と大学の橋渡し役をさせていただくことによって、地域振興と芸術の底上げにつなげていければうれしい」と抱負を述べた。久世理事長と両頭取は協定書に署名し、固い握手を交わした。

 北陸銀行では連携事業第1弾として、同日から金沢市の小立野支店と金沢中央支店のスペースを作品展示用に開放し、同大大学院生の作品展が約1カ月の会期で始まった。小立野支店では、店舗正面にある縦約2メートル、横約8メートルの展示ウインドーに工芸専攻陶磁コース修士課程2年、佐合道子さんと同染織コース修士課程1年の安達大悟さんの作品が並べられ、道行く人の目を引いている。

 北國銀行では、9月に武蔵ケ辻支店の「金沢アートグミギャラリー」で共催展覧会を行うのをはじめ、毎年1~2回、学生や卒業生、修了生の作品展を開いていく。

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