金沢大学融合学域観光デザイン学類は4月7日、メキシコ合衆国ロスカボス観光局と観光人財育成を目的に連携開発した同学公式海外派遣プログラムを同学の学生に向けて発表しました。
本プログラムの行き先に選出されたロスカボスは、国際観光客数世界6位のメキシコにおいて、インバウンド高付加価値旅行者誘客に最も成功している地方自治体として世界的に名高く、2024年1月に国土交通省国土交通政策研究所が上質なインバウンド観光サービス創出に向けた参考事例として、ロスカボスを調査研究した報告書(※)を公表しています。また、同年10月にはロスカボスをモデルケースに観光地経営セミナーも石川県の観光事業者向けに開催され、同学類堤敦朗教授がファシリテーターとして参加しており、本プログラムはそれらの背景を経て開発・発表に至りました。
ロスカボスを象徴するアーチ状の奇岩「エル・アルコ」は、日本のテレビCMが撮影された絶景スポット
本プログラムはロスカボス観光局日本支局マネージャーを務める志田朝美氏が引率し、高付加価値旅行者誘客に向けたロスカボスの観光地経営やSDGsの取り組み等について7日間で学びます。また、日本からロスカボスへの経由地であるロサンゼルスには3日間滞在し、日本政府観光局(JNTO)ロサンゼルス事務所を訪問し、同局が展開するアメリカでの訪日観光プロモーション等について学ぶ予定です。
金沢大学が位置する北陸エリアは、観光庁「地方における高付加価値なインバウンド観光地づくり」事業のモデル観光地に選定されており、本プログラムを通じた学生の海外への関心醸成および国際感覚向上の実現、そして日本の観光産業を牽引する人財養成の更なる推進が期待されます。
(※) 国土交通政策研究第173号/令和6年1月 ポストコロナにおける移動ニーズに対応したビジネスジェット等の活用に関する調査研究(中間報告)https://www.mlit.go.jp/pri/houkoku/gaiyou/pdf/kkk173.pdf
ロスカボス(南バハ・カリフォルニア州)について
メキシコ西部に位置し、世界遺産のコルテス海(別名カリフォルニア湾)と太平洋が出合う北米大陸最果ての地、バハ・カリフォルニア半島の最南端に開かれた至高のメキシカンリゾート。ロスカボスはプリミティブな自然が残る海洋生物の宝庫として知られ、特にホエールウォッチングの聖地として名高い他、北回帰線上に位置するため年間350日以上が晴れという晴天率の高さに恵まれており、ゴルフ天国としても人気な観光地です。2025年1月には、ニューヨーク・タイムズ紙「2025年に行くべき52ヵ所」にメキシコで唯一ロスカボスが選出されました。
また、インバウンド客数世界6位のメキシコにおいて、ロスカボスは外国人旅行消費額および平均客室単価が最も高く、プライベートジェット離発着数最多、住民平均年収首位と、観光が基幹産業の地方自治体としてインバウンド高付加価値旅行者誘客に最も成功していることから、観光を軸とした地域振興の成功事例として、近年ロスカボスのモデルが世界から注目を集めています。
■ロスカボス観光局ホームページ https://www.visitloscabos.travel/discover-los-cabos-for-japan/
■ロスカボス観光局日本支局インスタグラム https://www.instagram.com/visitloscabos_jp/