20世紀を代表する美術界の巨匠の1人、マルク・シャガールの版画展が現在、金沢の尾張町町民文化館(金沢市尾張町1、TEL 076-222-7670)で開催されている。
5月に金沢市で繰り広げられた「フランス芸術週間」に合わせて企画された同展。シャガール(1887-1985)はロシア生まれだが、フランスに帰化し、当時の同国文科大臣から依頼を受けてオペラ座の天井画も描いた。
会場には、「神々の大地で」「ダフニスとクローエ」の2つのシリーズから15点が並ぶ。「神々の大地で」は古代ギリシアの文学作品10編を基にした後期の代表作。今回は、この中から草原で眠る恋人たちやテントの中で抱擁する新婚夫婦など、愛と幸福感に満ちた情景を描いた作品を展示する。
一方の「ダフニスとクローエ」は、エーゲ海の島を舞台に、羊飼いに拾われた捨て子のダフニスとクローエが、牧神や精霊の加護を受けながらさまざまな試練を乗り越え恋を成就させる物語。泉がわき、花が咲き乱れる美しい自然の中で、愛をはぐくむ2人の姿が優しい色使いで表現されている。
開館は土曜・日曜・祝日のみ。開館時間は10時~18時。入館無料。6月27日まで。