金沢・片町に「楽器が演奏できる」ライブバー-学生時代を懐かしんで

ステージで演奏する客と植野さん(中央)

ステージで演奏する客と植野さん(中央)

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 金沢の繁華街・片町に、ステージに用意された楽器を客が自由に演奏できるライブバー「おんがくどころ ばすくれふ」(金沢市片町2、TEL076-222-4009)がオープンし、フォーク音楽好きの客らでにぎわっている。オープン日は4月27日。

「おんがくどころ ばすくれふ」の外観

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 店舗面積は66平方メートルで、カウンター、ボックス席合わせて45席を用意。「ばすくれふ」は「ヘ音記号」を指すドイツ語。店主の植野博久さんがベーシストであることから、ベースの譜面で用いられるヘ音記号を店名にした。

 用意する楽器は、フォークギター5本とエレキギター1本、ベース1本、三味線1竿(さお)、エレキピアノ1台、打楽器の「カホン」1台。フォークギターは、現在の40代後半~50代の人が学生時代、高価なために買えなかったあこがれの米国・フェンダー社製とギブソン社製の各1本と、当時、多くの学生にとって初めて手にするギターだった国産のヤマハ製やモーリス製の3本をそろえた。

 ステージには、一般のライブハウスや貸しホールに備えられているのと同じグレードのスピーカー、レコーディングスタジオなどで使われているマイクを設置。大型スピーカーは客席ではなく、演奏者に向け、「ステージで演奏している人が最も気持ちの良い設定にしている」という。

 客層は40~50歳代が中心で、1970年代のフォークソングを演奏したり、植野さんらスタッフと共演したりしているが、中には10代後半の客もいるという。そのほか、スタッフの演奏をバックに歌い歌手気分を味わう客も。

 ドリンクメニューは100種類以上、料理はピザやオムライス、サラダ、枝豆など50種類以上を用意しており、それぞれ380円から。ステージ使用料は1人500円で、別途テーブルチャージ500円が必要。

 植野さんは「僕の若いころはフォークブームがあり、男の子も女の子もフォークギターを練習していたが、その後、仕事や子育てに追われて歌うことも少なくなっていたのでは。子育てが終わり、社会的にも安定した僕と同じ年代の40代半ばから50代の人に、学生時代を懐かしんで演奏を楽しんでほしい」と来店を呼び掛ける。

 営業時間は17時~翌3時。

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