約5畳分の小空間から現代アートを発信する「pARa:siTe(パラ:サイト)」(金沢市松寺町子、TEL 076-238-0788)が8月22日にオープンし、第1弾企画「パラサイト展-村住知也個展-」が開催されている。
同ギャラリーは、隣接するG-WING’Sギャラリーの倉庫として使われていたスペース。金沢では金沢21世紀美術館が開館3周年を迎え、著名な外国人アーティストの作品を目にする機会は多くなったが、金沢の若手アーティストたちが現代アートを発表する場が不足していることから、G-WING’Sギャラリークリエイティブコーディネーターの中西研大郎さんが、金沢の現代アートを発表する場を設けようと、同スペースの活用を思い付いた。
中西さんによると、現代アートの市場は金沢では未成熟で発表スペースの維持には金銭的な困難がつきもので、ギャラリー名の「パラ:サイト」には、自分でスペースを持たず、場所を貸してくれる宿主に寄生(パラサイト)して運営する意味合いを持たせたという。
第1弾企画で個展を行う村住さんは金沢市在住のアーティスト。コンクリートの壁と床に囲まれたスペースには、19センチ×12.5センチの油絵作品を中心に約30点が展示されている。
営業時間は10時~17時。会期は9月21日まで。9月1、2、15、16、17日は休業。
扉を挟んで隣接する「宿主」のG-WING’Sギャラリーでは、8月30日まで「Gの市場」が開催されており、これまでの企画展でセレクトしてきたガラス器や陶器、花器、金物など約300点を展示販売するとともに、器とグリーンのコーディネート作品を展示してインテリアグリーンの提案を行っている。