昨年10月、金沢駅西口近くにオープンした編み物教室「あとりえＰｅｔｉｔ（ぷてぃ）」（金沢市広岡１、TEL076-223-2995）が、1時間500円でお茶を飲みながら作りたいものを自由に編むことができる手軽さから人気を集めている。

ハンドメード雑貨

　こぢんまりとした部屋に大きな木製のテーブルを置いたアットホームな雰囲気の同教室は、同店代表の竹内あおいさんが自宅の1室を利用して開いた。オルゴール曲のCDを常時流し、くつろぎながら編み物作業ができる環境を用意する。

　利用者は、主婦や会社員ら20～60代の女性。オープン以来、現在までの利用人数は120人を数える。全くの初心者で、竹内さんにかぎ針の扱い方から教えてもらう人もいれば、おしゃべりをしながら楽しく編み物をしたいと訪れる人、編み方が分からない部分について質問するために利用する人もいる。

　6月に結婚する姉のために結婚式で指輪を置く「リングピロー」を作っている女性は、竹内さんと相談して、ニットの花をいくつもあしらったデザインにすることに決めた。ニットの花は、席上で参列者に配る予定だという。

　同教室では、かぎ針や裁縫道具、ミシンを無料で貸し出しており、手ぶらでも参加できる。1時間あたり5人まで利用でき、電話で予約を受け付けている。営業時間外の夜も、予約があれば開く。

　参加者が同じ課題に取り組む「ニットカフェ」や、フラワーアレンジメントの講習会も随時開いている。教室の一角に設けたギャラリースペースでは、ニットのシュシュやコサージュ、がま口、布製のバッグなどのハンドメード雑貨も販売している。

　竹内さんは「みんなを巻き込んでおしゃべりをしているので、１人で参加した人でも、帰るころにはほかの人と仲良くなっている。今後はニットに限らず、麻糸や布を使ったバッグづくりも勧め、年間を通じて利用してもらえるようにしたい」と話す。

　営業時間は10時半～17時。