金沢市のギャラリー「こうさく舎 くりくほ」(金沢市泉3、TEL 076-241-3890)で現在、「印度の布“kocari”手の仕事」展が開催されており、築180年余りの日本家屋を改装したギャラリースペースがインド一色に染まっている。
コカリはインドの刺しゅうや織りなどのオリジナル布製品を扱うブランドで、全国のギャラリーで展示販売を行っている。「コカリ」とは「包む」を意味するアイヌの言葉で、「インドの手で作られたものを、作り手の思いやその背景にあるものも一緒に包んで大切に届けたい」との願いが込められているという。
同ギャラリーでは昨年も同様の企画展を開催したが、女性客を中心に好評を得たことから再度開催を決めた。今回は品数を充実させ、ガラスミラーや金属ビーズを用いた伝統的な刺しゅうやカンタと呼ばれる刺し子を施したショールや布のほか、バッグ、アクセサリーなど、「インドの手仕事の魅力を感じさせる」多彩なアイテムを小さな店内いっぱいに並べている。
インドの布と言えば一般的に色使いが派手だと思われがちだが、「コカリには和服に似合う落ち着いた色合いのものも多い」と同ギャラリーオーナーの新村秀人さん。素材もさまざまで、光沢のあるシルクを中心に、張りのあるリネンや温かなウールも。価格帯は5,000円から15万円の値札がついたアンティークまで幅広い。
「布王国と呼ばれるインド。柔らかさや軽さ、発色に、布自体の力が感じられる。ぜひ実際に手にとって確かめてほしい」(新村さん)とも。
開催時間は13時~20時。会期中は火曜定休。2月14日まで。