金沢のIT企業「ディー・リンク」がセミナー-空間映像ソフトの新機能紹介

「ロケーション・プロセッサ」全国大会の様子

「ロケーション・プロセッサ」全国大会の様子

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 独自の空間映像技術を開発するディー・リンク(金沢市大豆田本町、TEL 076-234-7077)は12月8日・9日、アパホテル金沢駅前で次世代技術の一部公開やユーザーが成功事例を発表する「第1回ロケーション・プロセッサ全国大会」を開催した。

宴席に興を添えるひがし茶屋街の芸妓衆

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 「ロケーション・プロセッサ」は、多様なパノラマ映像をインターネット地図や読み物、商品スペックデータなどと一体的に取り扱い、「臨場体験感」豊かなウェブページとしてインターネットに公開することができるソフトウエア。建築不動産をはじめとする全国の企業で使用されている。今回は、新機能の説明、事業者間の相互交流によるビジネスの発展を目的として開催し、全国から33社約60人が集まった。

 初日は、同社製ソフトウエアの新機能である、実写パノラマでウォークスルーする機能(不動産物件を歩きながら見学ができるような機能)や、一般的なCADで作られたCG画像の家を同じ実写パノラマ映像の中に合成する機能、社内コミュニケーションと統合した新アクセス解析サービスを紹介。続いて、同社の製品・サービスを導入する事業会社の成功事例などが発表された。

 2日目は、現在同社で開発中のクラウド・コンピューティング型次世代ソフトウエアと、新しい実写3次元ウォークスルー技術をデモ。さらに同社製品・サービスのホールプロダクトとなる建築・不動産関連の商品紹介がゲスト企業により行われ、新しい販売戦略に参加者は熱心に聴き入った。

 懇親会では「金沢らしいおもてなし」をテーマに、ひがし茶屋街・八の福(はのふく)のおかみ・福太郎さんら芸妓(げいこ)衆3人が「金沢小唄」などのあでやかな舞、笛、三味線の演奏を披露し、全国から集まった出席者を楽しませた。

 同社の荒井芳仁社長は「初めての試みだったが、全国から多くの導入店の皆さまにわざわざ金沢にお集まりいただいた。参加した全員のモチベーションがアップし勉強になった。構造不況といわれる業界だからこそ取り組む方向と課題は明確。来年も、さらに大勢が参加する恒例の行事にしていきたい」と話す。

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