布の色合いと質感をオブジェで表現-金沢美大出身・藤本綾さんが個展

帽子のようにかぶることもできるオブジェなど大小さまざまな作品を展示する

帽子のようにかぶることもできるオブジェなど大小さまざまな作品を展示する

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 金沢のアートギャラリー&カフェ「彗星倶楽部」(金沢市桜町5、TEL 076-264-0088)で現在、金沢美術工芸大学出身のテキスタイルアーティスト・藤本綾さんの個展「moist textiles」が開催されている。

藤本綾さんの作品

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 藤本さんは奈良県在住。2007年に同大工芸科を卒業後、同大大学院修士課程染織コースを今年3月に修了した。

 同展では絞り染など伝統的な技法を使って染めた布を組み合わせ、和風の渋めの色合いでまとめた作品からパステルカラー調の新作まで、大小さまざまの25点を展示する。巻き貝や日本髪のまげのような立体的なフォルムに仕上げることで、染織によって生まれる色の濃淡や絞りの突起、ひだの凹凸などを生かし、布の特性を表現する。

 同店オーナーの中森あかねさんは、藤本さんが同大に在籍しているころからその作品に注目。卒業制作を終えた藤本さんに連絡をとり個展開催を持ちかけた。藤本さんの作品について、中森さんは「色の取り合わせのセンスや全体から受ける奇抜さに引かれた。染織は本来工芸であり、身にまとうか飾り物として使うことがほとんど。そうしたなか、藤本さんの作品は物として見ても面白く、工芸をアートとして成り立たせている点が興味深い」と評価する。

 営業時間は11時30分~19時。月曜定休。12月17日まで。

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