「金澤町家」でキャンドルづくり-町家巡遊イベントのワークショップで

金石の町家でミツロウキャンドルの作り方を子どもたちに教えるカトウチナツさん

金石の町家でミツロウキャンドルの作り方を子どもたちに教えるカトウチナツさん

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 東京を拠点に活動しているキャンドルアーティストのカトウチナツさんが10月10日、キャンドルづくりのワークショップ「ミツロウでくるくるキャンドル作り」を、金沢市金石(かないわ)地区の町家で開催した。

大野町の町家で開催された「ゆらり 紙の雫(しずく)とミツバチのアカリ展」

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 金石地区は、江戸時代に北前船の往来により栄えた港町で、今も町家や旧回船問屋の建物が多数残る。ワークショップは金沢に残る1950(昭和25)年以前に建てられた木造住宅「金澤町家」を巡りながら、その魅力を味わうイベント「町家巡遊2009 ひと・わざ・暮らしの町家展」の一環で行われた。

 カトウチナツさんは家具と照明にかかわる仕事を経て、ミツロウを使った天然成分100%のキャンドルを制作・販売する「akarizm (アカリズム)」を主宰している。今回は火を使わず、ミツロウシートを芯に巻きつけて仕上げる簡単なキャンドルづくりを紹介。小さな子どもから高齢者まで多数の参加者がキャンドルづくりを楽しんだ。

 カトウさんは「明るいことを良しとする現代の住宅と違い、昔ながらの日本家屋にはほの暗い闇があり、キャンドルの明かりがよく似合う」と町家とキャンドルの組み合わせの魅力について語る。自身の作品は、大野町の町家で同10日~12日に開催された展覧会「ゆらり 紙の雫とミツバチのアカリ展」で披露した。

 ワークショップを通じて、「手を動かすことでこんなにすてきなものが生まれるということを知ってもらいたい」と語るカトウさん。「地球温暖化による影響か、ミツバチの数が減っている。目の前にある現実を自分のこととしてとらえてほしい」とも。

 このほかの町家巡遊イベントはウェブで確認できる。11月3日まで。

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