![金沢アートグミギャラリーで開催中の「ヒッコシアトリエ」](https://images.keizai.biz/kanazawa_keizai/headline/1254473247_photo.jpg)
金沢美術工芸大学の学生アトリエをギャラリーに丸ごと引越しさせて公開制作を行う展覧会「ヒッコシアトリエ~公開された私的な空間と対話~」が現在、金沢アートグミギャラリー(金沢市青草町、TEL 076-225-7780)で開催されている。
「ヒッコシアトリエ」は、同大教授で金沢アートグミギャラリーを運営するNPO法人金沢アートグミ理事長の真鍋淳朗の提案で実現したもので、アトリエという私的な空間と時間を市民に公開することで、美大生の日常や美術そのものを身近に感じてもらうのが狙い。
会場には同大学油画専攻の3、4年生10人のアトリエが再現し、大きなイーゼルに架けられた制作中の絵画、絵の具、筆、スケッチブックをはじめ、学生が影響を受けた本、お気に入りの写真や小物などが並ぶ。来場者は制作風景を見学するほか、学生に質問したり、アトリエ内にある本や雑貨を手にとって見たりすることができる。備え付けのコメントカードを利用して、アトリエ内の気になる場所にメッセージを貼りつけることも。
ヒッコシアトリエに参加している同大学4年生の上村典子さんは「ここでは完成した作品ではなく、制作活動そのものを見てもらえる。いろいろな人とコミュニケーションできるのが楽しい」と話す。
開催時間は10時~19時。入場無料。10月4日まで。