バカボンとパパの蒔絵万年筆ができたのだ-東京・赤塚不二夫展で展示

赤塚不二夫さんの漫画「天才バカボン」のキャラクターが加賀蒔絵になって登場

赤塚不二夫さんの漫画「天才バカボン」のキャラクターが加賀蒔絵になって登場

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 昨年他界した漫画家・赤塚不二夫さんの代表作「天才バカボン」の人気キャラクター、バカボンとバカボンのパパが加賀蒔絵(まきえ)になって登場した。蒔絵はセルロイド製万年筆に描かれており、9月7日まで松屋銀座(東京都中央区)で開催中の「追悼 赤塚不二夫展 ギャグで駆け抜けた72年」で展示販売する。

キャップとボディに描かれた、笑顔のバカボンとバカボンのパパ

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 蒔絵を手がけたのは、「漆工芸大下香仙工房」(加賀市二子塚町)の蒔絵師・大下香征さん。万年筆本体は「カトウセイサクショカンパニー」(大阪市生野区)が製作。緑色がかったセルロイドを背景に、キャップ部分にバカボン、ボディー部分にはバカボンのパパを配し、同工房による「色くくり蒔絵」で仕立てた。100本限定販売で、ボディー裏面には著作権表示とエディションナンバーを金線で描く。

 「色くくり蒔絵」は、漆の上に金を蒔いて砥(と)ぐ金蒔絵の手法でアウトラインをとり、色漆を施したうえで、必要な部分にはさらに金線を描く技法。金蒔絵ならではの奥行きと豪華さを演出するとともに線と色漆の組み合わせでポップなタッチを生み出し、「手の届く伝統工芸品」に仕上げた。

 赤塚さんの原画をもとにデザイン、仕立てを手がけ、一本一本を手描きで仕上げる香征さん。「原画をよく見てみると、赤塚さんは少ない線でキャラクターを表情豊かに描いていることが分かった。ちょっとした際(きわ)のニュアンスで手の表情などが変わるので、際の処理に特に気をつかっている。多くの人に愛されるバカボンやバカボンのパパというキャラクターを通じて、これまで縁がなかった方にも蒔絵に親しんでいただければ」。

 受注販売で価格は39,900円。問い合わせは「ぴえろ」(東京都三鷹市、TEL 0422-70-3453)まで。

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