「恋しくて」の中江監督と金沢出身の助監督が舞台あいさつ

舞台あいさつをする中江監督(右)と瀬戸助監督(左)

舞台あいさつをする中江監督(右)と瀬戸助監督(左)

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 映画館「シネモンド」(金沢市香林坊2、TEL 076-220-5007)で5月26日、中江裕司監督の最新作「恋しくて」が公開され、同監督と金沢市出身の瀬戸慎吾助監督が舞台あいさつを行ったほか、両監督が3月に指導した「こども映画教室」で制作された映画2本が上映された。

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 「恋しくて」は、石垣島出身のミュージシャン、BEGINのエッセイをもとに、中江監督が同島を舞台にバンド活動に打ち込む高校生と彼らを支える人々の姿を描いたオリジナル作品。映画全体が歌を歌うシーンにあふれており、「愛する人がいるから何かが生まれる」「失ったものがあるから何かが生まれる」「自分を応援してくれる土地、ふるさとがあるから何かが生まれる」という3つのテーマが根底に流れた作品となっている。舞台あいさつでは、中江監督と瀬戸助監督が、映画に込めた思いや撮影裏話などを語った。

 「こども映画教室」の上映会では、参加児童が撮影や美術、音声、監督などすべてを手がけたドラマとドキュメンタリー各1本が上映され、上映後、児童が映画づくりの感想を述べた。

 「恋しくて」の主要キャストは、オーディションに合格した沖縄の現役高校生らで、本作品が映画初出演となった。中江監督は、映像を編集するにあたって、撮影を経るごとに彼らの顔つきが変化していったのに気づき、出演者の生の姿と登場人物が重なり合うのを強く感じたという。そこで、劇映画の手法ではなく、ドキュメンタリーの手法を用いて編集作業を進めた。同監督は「登場人物の顔つきが実際に映画の中で変わっていくというのは奇跡に近い。出演者には、映画の中で起こることは全部本当のことで、君たちの本当の体験だと伝え、彼らがそれを徹底したので、この映画では人物たちの存在感が物語の力を超えた」と話している。

 同作品のシネモンドでの上映は、6月15日まで。

「恋しくて」オフィシャルサイトシネモンド

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