「金沢ふうマイバッグ」市民投票でデザイン決定-レジ袋有料化受け

市民投票で決定した「金沢ふうマイバッグ」のデザイン

市民投票で決定した「金沢ふうマイバッグ」のデザイン

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 6月1日から始まった石川県内のレジ袋有料化に伴い、金沢市が市民投票を呼び掛けていた「金沢ふうマイバッグ」のデザインが7月3日、決まった。選ばれたのは金沢美術工芸大の学生による作品。

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 採用デザインは、雨・雪づり・梅の花をモチーフとした緑あふれる美しい金沢を表現し、「美しい金沢を守りたい」との思いが込められた作品で、6候補の中から最多となる1,774票を集めた。総投票数は3,817票。投票は6月1日~14日にかけ、市がレジ袋削減協定を締結したスーパー、ドラッグストアなど14事業者54店舗の店頭や「環境にやさしい買い物キャンペーン」のイベント会場で買い物客を対象に行われた。

 県はマイバッグ持参率の目標を80%とし、百貨店・スーパー・クリーニング店・コンビニエンスストアなどを含む6業種39社や組合と削減協定を締結。6月からの有料化には、スーパー(161店舗)・薬局(122店舗)・クリーニング店(146店舗)の3業種429店舗が参加している。市では「無料レジ袋見直しのためのワーキングプロジェクト」の一環として、同大学とともに「金沢ふうエコバッグ」を制作。その普及を促進する取り組みを進めていた。

 同大学では市の依頼を受け、学内でコンペティションを実施。学部を越えた取り組みとして油絵や工芸を専攻する学生なども参加。「金沢らしさ」と「エコ」の観点でデザインを制作し80作品が寄せられた。その中から、教師と市の担当者、主婦らを交えた1次選考会で選んだ6作品を市民投票の候補とした。視覚デザイン専攻の寺井先生は「学内でもエコをテーマにする機会が増えている。学生にとっては自分が制作した作品が、世に出るのはうれしいこと」と話す。

 今後は、選ばれたデザインをプリントしたオリジナルバッグを制作。8月1日に開催される「温暖化防止フェスタ」でアンケート回答者に配布するほか、今回投票した全員の中から抽選で100人に進呈する。そのほか、同市主催のイベントの記念品や「環境にやさしい買い物」の普及啓発用にも活用する予定。

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