北陸随一の温泉郷・和倉温泉を代表する老舗旅館「加賀屋」が、能登半島地震から約1カ月の休館を経て、復旧・改修工事を終え、4月28日に復興オープンした。
再開前日の27日には全社員550人の決起集会「元気宣言」集会を開催して再開・復興へ備え、再開日の28日は、客室係全員でのお出迎えにはじまり、いでゆ太鼓ショー、餅つき、振る舞い酒など宿泊客向けの感謝イベントを開催して、復興オープンを盛り上げた。
加賀屋は、3月25日の地震発生から4月27日までは、安全確認の徹底と完全な復旧を実現するために完全休業。約28,000名(約5,000組)の宿泊を取り消し休業したが、この約50%が5月以後に再予約を行っているという。
再開日の28日は満室(約800人)、ゴールデンウィークの予約は昨年比約20%減だが初期の予想よりは復興のピッチは早く、5月全体でも約20%減だが、予約の回復は急ピッチで進んでいるという。
今後は、新聞などの広告出稿、取引先訪問、旅行代理店へのDM案内、旅行業各種会合の誘致などを通じて、8月をメドに通年並の宿泊客の確保を図るという。
「加賀屋」は明治39年創業、「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」(旅行新聞新社主催)で27年連続総合日本一を受賞する日本を代表する名旅館。