「たけのこ」の名産地・別所(べっしょ)で「旬」を迎えた4月21日、生産農家が自宅の大広間を開放して「たけのこ料理」の提供を期間限定で始めた。
金沢のたけのこ産地の中でも、別所が特に高い評価を受けるのは「土の質がいいから。黒くて粘土質。たけのこの皮をむくと中は真っ白で他産地に比べるととても柔らかい。えぐみも少ないので、ゆがく必要がない」(生産農家「小坂(金沢市別所町、TEL 076-243-8592)」の小坂栄司さん)からだという。「あくをすこしだけとって、汁をそのまま使って煮込める」とも。
さらに小坂さんは「たけのこは5月中旬まで約1カ月おいしいが、最初の10日はまさに旬の味、やわらかな歯触りを楽しんでほしい。次の10日は最盛期、たけのこの本来のおいしさを味わえる。最後の10日はすこし硬くなるが独特の甘味が出てくる。たけのこは3段階で旬の味を楽しめる」という。
料理はコースのみで、一人前2,500円。持ち帰り用の「たけのこ弁当」(500円)もある。5月中旬までの約1カ月間限定で行う。