「エムザ」食品フロア、13年ぶりにリニューアル-北陸の味、多彩に発信

リニューアルしたエムザの鮮魚売場

リニューアルしたエムザの鮮魚売場

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 金沢の百貨店「めいてつエムザ」(金沢市武蔵、TEL 076-260-1111)が2月28日、食品フロア「エムザ食品館」を13年ぶりにリニューアルした。4月にオープンする近江町市場の「いちば館」と歩調を合わせ、武蔵かいわいを金沢の食の一大拠点として活性化を図る。

「エムザ食品館」の北陸名産品セレクトショップ「ほくりくキッチン」

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 改装したのは地階食品フロア6,000平方メートルのうち3,400平方メートルで、約3億円を投じた。「安全性」「旬」「専門性」「地産地消」が食に求められる中、同店では「もっと食を楽しむ」「地元のおいしさ発見」を発信するという。

 新規オープンの「ほくりくキッチン」は北陸の名産品のセレクトショップで、100社が提供する約500アイテムを扱う。専任バイヤーが1年以上かけ、自らの足で発掘した「地元のうまいもん」を農水産品・畜産品・総菜・調味料から菓子まで幅広く並べる。地元金沢のしょうゆや、富山のマスずしなど、地元の人が実際に好んで食べるブランドを調査し、他店では手に入りにくいものも用意した。担当者は「今後もさらに発掘を続け、新たな味覚を紹介していきたい」と意気込む。生産者の思いを直接伝え消費者とのコミュニケーションを図るため、実演販売なども積極的に展開する。

 チーズ売り場はカッティングルームを新設しリニューアル、専門販売員が常駐し来店客にアドバイスする。新設の「ハム工房」ではイタリア・スペインを中心にこだわりのハムをそろえた。「個食」「内食」の需要にも対応し、和洋の総菜店4店を新規オープン。金沢の老舗和菓子店・中田屋の甘味処「和味」も同フロアに設け、店内での滞在時間を快適に過ごせる取り組みも行う。通路も従来と比べ1メートルほど幅を広げ、カート同士ですれ違ってもぶつからないようした。

 菓子売り場には、新たに京都の有名洋菓子店「マールブランシュ」が出店したほか、週替わりで全国の有名店のスイーツを販売する「ウィークリースイーツ」コーナーを設けた。3月7日からの週には名古屋の人気チーズケーキ「Sweet of Oregon」が登場する。

 武蔵地区としての連携として、近江町市場との連絡通路が開通する地下の「食品館広場」で、料理教室などのイベントの開催や情報発信を行うほか、保冷ロッカーの増設や市場との共用カートを配置し、使い勝手の良さで回遊性を高めたいとしている。同館の広報担当者は「近江町市場では『素材』、当社では『総菜などの加工品』の魅力を発信し、すみ分けることで相乗効果を狙いたい。観光客が北陸の土産を選べるような品ぞろえも今回のリニューアルの魅力」と話す。

 営業時間は10時~20時。

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