イオンシネマ金沢フォーラス(金沢市堀川新町、TEL076-231-8650)は1月17日、小学生向けに「映画館探検ツアー」を実施した。小学生15人とその保護者が、映写室の仕組みや映画鑑賞に欠かせないポップコーン作りなど、普段見ることのできない映画館の裏側を体験した。
同企画はイオンシネマ全社のサービスとして2006年から実施しており、金沢店では年間約20~30回開催している。もともと同社のアルバイト従業員がアイデアを提案し実現したもので、参加は小学生10人以上から受け付ける。子ども会や児童館での利用が大半でリピーターの団体も多いという。
同館のマネージャー山岸久乃さんは「映画館を運営する私たちにしかできない企画で、お子様にも保護者の方にも好評。普段はお見せできない映画館の裏側を楽しみながら見学してもらい、お客様と触れ合いたい。実際に業務を間近に見学してもらうことで、映画館での業務にも関心を持っていただければ」と話す。
ポップコーンづくりを見学した児童らは「この機械はいくらするの?」「電気代はいくら?」などと大人顔負けの質問攻めに。ポップコーンの原料や味付けの仕組みなどの説明を受け、ポップコーンが膨んでいく様子に歓声を上げた。出来たてを味見すると、「出来たてはやはりおいしい」「塩味が一番」など素直な感想を口にした。同店では、塩・キャラメル・しょうゆバターの3種のフレーバーをラインアップするが、児童らは「焼肉の味がいい」「すべての味をミックスしたらおいしいかな」などユニークな発想でイメージを膨らませた。
映写室では実際にフィルムを手にとりながら、フィルムには表・裏があることや1作品を上映するのに必要なフィルム数などの説明を受けた。客席後方の映写室の窓からスクリーンをのぞいた児童らは「こんな風に見られるのか」と興奮した様子。
町内会で参加したグループの保護者らは「実際に映画館の裏側を見学できるチャンスは珍しいので、子どもにとって貴重な体験となった。付き添った大人にとっても楽しい体験でワクワクした」と満足な様子。見学後、同社からプレゼントされたお土産のポップコーンを片手に映画鑑賞を楽しんだ。