金沢・浅ノ川「鯉流し」、原点に返り子どものためのイベントに

昨年の河岸と鯉流しの様子

昨年の河岸と鯉流しの様子

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 浅野川に友禅流しのように鯉のぼりを流し、子どもたちが水とたわむれる「鯉流し」が今年も5月3日に行われる。

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 金沢に古くから伝わる伝統行事のように映る「鯉流し」の歴史は、意外に浅い。「始まりは8年前。本当は子どもたちのために川の水面の上にロープを張って鯉のぼりの吹き流しでいっぱいにしようという企画だった」と金沢市立材木町校下少年連盟の窪正裕さん。

「ところが申請をすると、監督官庁から風力計算書や強度計算書などたくさんの書類の提出を求められ、あえなく挫折。『じゃあ、水の中で泳がせちゃえ』と始まった。思いがけず話題になり、NHKの大河ドラマの『利家と松』の放送で金沢人気が高まった時に、観光協会から提案があり、水の中の鯉のぼりの中にライトを入れて水の中からライトアップしたら、観光客には大人気だったが、昼も夜も屋台が出て、肝心の子どもたちが楽しめなくなった。今年は原点に帰って、子どもたちのための企画にした」(窪さん)という。

 当日は、川の水量に合わせて150本から200本の鯉のぼりを流し、日中は同連盟主催で子ども向けのイベントを実施。子どもたちのゲーム大会も行う。屋台を出さず、夜も屋台を廃止して、鯉のぼりの水中ライトアップのみにするという。会場は浅野川の梅ノ橋から浅野川大橋までの間で、実施時間は10時~17時。少雨決行。

 「イベントは子どものため。観光客や大人の市民には、夜間の河岸で昔の橋場町界隈の情緒ある雰囲気を楽しんでほしい」(窪さん)とも。

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