
金沢の和菓子店「森八」創業400年記念メニューの提供が4月8日、本店「森八茶寮」(金沢市大手町)で始まった。
記念メニューは和菓子と抹茶のセット「400周年記念プレート」2種。うち「伝統」(1,200円)は、らくがん「長生殿」と、蒸あんを求肥で包んだ「千歳」、「黒羊羹(ようかん)」の三つの看板商品を九谷焼の皿で提供する。千歳には菓子を切るための糸を添える。「革新」(1,400円)は、九谷焼の豆皿にのせた自家製あん8種類を、同店の家紋・蛇玉(じゃだま)をかたどったもなかの皮とともに提供する。あんは、黒こしあん、白こしあん、黒小倉あん、白小倉あん、草小倉あん、抹茶あん、もなかあん、黄身あん。
若女将(おかみ)の中宮千里さんは「本店に茶寮があることがあまり知られていない。このプレートをきっかけに地元の人も気軽に来店してもらえれば。観光客にはお菓子を通じて金沢の歴史を知ってもらいたい」と話す。
400周年では、能登産のアズキと塩を使った記念商品「能登の宝の塩羊羹」(3本入り910円~)を用意し、同店の歴史を写真や文章で紹介する書籍「400年の夢 和菓子たちの詩 加賀藩御用菓子司 森八 400年」も出版。家紋にある竜をモチーフにデザインした400周年ロゴマークを商品のパッケージや紙袋などに使う。
営業時間は9時~17時。