「写真展 能登 20240101 -374days later-」が1月9日、しいのき迎賓館ギャラリーB(金沢市広坂2)で始まる。主催は、石川県観光連盟と東京観光財団。
能登半島地震の現状を広く発信し、復興を応援しようと企画した同展。石川県観光ブランドプロデューサーを務める歌手の松任谷由実さんが、震災後の現地の様子を見て「この光景を忘れてはいけない」と、石川県と写真家の佐藤健寿さんに呼びかけ実現した。12月25日までは東京で開催し、その後、金沢、大阪を巡回する。
会場では、佐藤さんが能登で撮影した1万点以上の写真から約120点を選び、地域ごとに分類して展示する。佐藤さんが松任谷さんと訪れた能登町の「あばれ祭」の様子を写した写真のほか、復興を応援するため制作したという松任谷さんのミュージックビデオ、各地の被災状況をまとめた資料、「今行ける能登」の情報などが並ぶ。石川県の和紙を使ったカードに東京会場来場者が書いたメッセージも掲示する。
佐藤さんは「皆さんが何を思うのか、何かを感じてほしい」。松任谷さんは「能登を忘れないということは、どういう世界に自分が属しているかを忘れないということ。現地に行けないが、佐藤さんの写真を通してそれを追体験することができるのでは」と話す。
開催時間は10時~18時。入場無料。1月19日まで。