マイクログリーンを使った飲食店「OTM Restaurant(オーティーエムレストラン)」が7月11日、複合施設「かなざわはこまち」(金沢市袋町)にオープンした。
マイクログリーンは、発芽して1~3週間くらいの5センチにも満たない野菜。同店は、サビー(同)が自社農園で栽培したマイクログリーンを使った料理やデザート、ドリンクなどを提供する。
「PREFIX OTM PLATE」(3,500円~)は、マイクログリーンのサラダ70グラムに、メインの肉魚料理とパスタをのせたワンプレート。抹茶やラズベリー、藻で作る着色料のリナブルーを使った自家製三色パンと、食前酒、スープ、ドリンク付き。看板メニューの一つ「OTM ICE CREAM」(880円)は、注文後にマイクログリーンをアイスクリームに練り込んで仕上げる。店内に設置したベルトコンベヤーで提供する演出も用意する。
サビーは、2021年に認定農業者の認定を受け、室内農場「オーティーエム・カルチベージョンラボラトリー」を開業。「ルッコラ」「バジル」「レッドロメイン」「ロロロッサ」など20種類のマイクログリーンを栽培している。PR担当者の宮本侑佳さんによると、5年ほど前にグリーン事業へ着手し、現在は安定した供給が行えるようになったという。これまでは自社の系列店(「COIL」「barrier」など)を中心に提供していたが、マイクログリーン専門のレストランとして「OTM」の出店を決めた。店内は、打放しコンクリートで配管などがむき出しの無機質なインテリアだが、宮本さんは「みずみずしく、生命力にあふれたマイクログリーンをより際立たせるため」と説明する。今後は農業法人の設立も視野に入れ、一般家庭にも販売を広げていく考えという。
店長の東和典さんは「マイクログリーンを知って身近に感じてもらいたい。地元の人もカフェなどのつもりで気軽に利用してもらえれば」と呼びかける。
営業時間は11時~22時。