和菓子店「森八」の新店舗が6月12日、金沢市久安にオープンした。
21店舗目となる新店「森八 久安店」(TEL 076-225-5648)のコンセプトは「地産地消」。店舗限定商品として、自社農園で栽培したシソを使った和菓子の販売を行う。
新作商品の「上生菓子 紫蘇香る」(432円)は、しそあんを使った薄紫色の生菓子。このほか、シャリシャリ食感の表面の中は柔らか食感の琥珀(こはく)糖で、口の中に広がるシソの香りが特長の「紫蘇(しそ)こはく」(5個入り837円)、同社直営の「茶寮」で提供している「あんみつ」に添える塩漬けしたシソの実のビン詰め(864円)などを販売する。
新店舗の外観は景観に配慮した純和風の木造。店内には贈答用の定番菓子はじめ、菓子を盛る九谷焼の器も並べる。併設する駐車場の屋根には太陽光パネルを設置し、営業に必要な電力量のほぼ全てを自給自足で賄えるという。能登半島地震を受け、災害発生後を意識した造りとなっている。
若女将の中宮千里さんは「和菓子を身近に感じてほしい。路面店の中では、金沢市内の最も南部に位置する。これまで森八を利用したことがない方にも来てほしい。地元に愛される店にしていきたい」と話す。
営業時間は9時~18時。