全国のオムライスを食べ歩き、ウェブサイトやSNSで紹介している「きっしい」こと岸本好弘さんが7月8日、節目となる1000店目に金沢市北安江の「胡京(こまち)」を訪問した。
東京在住の岸本さんはオムライス好きが高じて、1996(平成9)年6月に「きっしいのオムライス大好き」というウェブサイトを開設し、以来27年にわたって自身が食べ歩いたオムライスを紹介してきた。近年は、インスタグラムやツイッターといったSNSでの発信を始め、2019年3月には書籍も発刊。食品会社の「カゴメ」が主催するオムライス日本一を決める大会「オムライススタジアム」の関東地区の実食審査員も務めている。この大会の今年の全国トップ3に選ばれた店のうち、「胡京」のみ訪問したことがなかったため、1000店目に選んだという。
岸本さんは「石川県は、オムライスの元祖「北極星」の創業者北橋茂男さんの出身地で、1000店目にふさわしいと思った」と話す。「胡京」では「ズワイガニのクリームソースオムライス」(1980円)を注文し、満面の笑みを見せた。
「胡京」のシェフ小林祐太さんは「コロナ禍にオープンし、初めはパフェの専門店だった。賄いで出したオムライスが、SNSで火が付き、看板商品となり、『オムライススタジアム』での準優勝につながった。世界中の人にオムライスを食べてもらいたい。1000店目に選んでもらって、うれしい」と話す。