野々市市の金沢工業大学近くに11月1日、「ramen雨燕(あまつばめ)」(高橋町5、TEL 076-225-4333)がオープンした。
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店舗面積は19平米。席数は20席。
「ミシュランガイド石川2021」でビブグルマンに選出された中国料理店「China dining宮燕(クーイン)」(金沢市八日町)のオーナーシェフである宮崎隆広さんが、1年にわたって研究開発したラーメンを提供する。透き通ったスープは石川県内の湧き水を使い、丁寧に下処理した名古屋コーチンの鶏ガラを数種類の野菜と弱火で3日間じっくり煮込む。ここに、かえしとして県産の無添加じょうゆをベースに、数種類の無添加じょうゆをブレンドして合わせる。麺は、小松産の小麦とモンゴルの天然かん水を使った細麺で、わら焼きで香り付けしたレアチャーシューや低温調理でしっとり仕上げた蒸し鶏チャーシューなどの具材をトッピングする。食材はできるだけ質の良い地元産を仕入れているといい、地産地消にも取り組む。
看板メニューは、「醤油(しょうゆ)ラーメン」(1,100円)、「白醤油ラーメン」(1,150円)。サイドメニューには、「宮燕」の点心や炊き込みご飯なども並ぶ。
宮崎さんは石川県出身。横浜中華街の名店「聘珍楼(へいちんろう)」などで修業し、県内の結婚式場などで料理長を務め、2018年に「China dining宮燕」を開店した。以前から透き通ったスープのラーメンが好きで、いつかラーメン専門店に挑戦したいと思っていたという。宮崎さんは「女性が1人でも気軽に入りやすい店作りを目指した。こだわりぬいた一杯を、ゆっくりと味わってもらいたい」と話す。オープン初日には、「宮燕」の常連客や女性の1人客の姿もあった。
店主は「辻家庭園」などで和食を中心に副料理長を担い、宮崎さんとも師弟関係にある栗原晃さんが務める。厨房(ちゅうぼう)内だけの仕事ではなく、直接客と交流できるような店を構えたいという思いがあり、宮崎さんと二人三脚で準備を進めてきた。栗原さんは「一杯一杯愛情込めて作っている。ラーメンは今や日本の食文化。調理法にも和食の要素を取り入れている。最高の状態で提供するので、食べてもらいたい」と話す。
営業時間は、11時~15時、18時~21時。水曜、第2・3火曜定休。