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金沢・兼六園内の老舗茶店「兼六亭」 文化を伝える料理屋にリニューアル

営業部長の辻潤一郎さん(右)と「兼六亭」スタッフの皆さん

営業部長の辻潤一郎さん(右)と「兼六亭」スタッフの皆さん

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 日本三名園の一つ兼六園内の茶店「兼六亭」(兼六町1、TEL 076-261-3783)が10月14日、茶会や伝統芸能の舞台としても活用できる茶室を備えた料理店としてリニューアルオープンした。

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 「兼六亭」は1918(大正7)年創業。見どころの一つ、日本最古といわれる噴水前に構える茶店は、多くの市民や観光客に親しまれてきた。コロナ禍により団体客が減少し、個人客が中心となる中、料理を楽しみながら伝統芸能などの文化を体験できる場を作りたいと、4代目亭主の宇田直人さんが改修を行った。

 店舗は木造平屋建てで、噴水の風情を楽しめるカウンターとテーブル席を設けた飲食スペースに加え、茶会や展示会などさまざまな用途で利用できる「蓮池亭(れんちてい)」と名付けた14畳の茶室や、九谷焼作家などが作品を展示販売するギャラリーも設けた。

 宇田さんは「地元の皆さまに、遠方からいらっしゃる親戚や友達を誘って利用してもらえる店にしていきたい」と話す。

 9月に先行オープンした開放的なカフェでは、藤の花をイメージしたオリジナルのクラフトコーラ「兼六コーラ」や、上生菓子などが気軽に味わえる。グランドオープンを迎え、店内では、加賀棒茶で炊いたおかゆや郷土料理の治部煮が入ったお膳などのモーニングメニューのほか、ランチタイムは香ばしく焼いた鶏肉がのった同店名物の「じぶそば」や海鮮丼、ディナータイムはコース限定の懐石料理などが味わえる。

 営業部部長の辻潤一郎さんは「旅行支援や入国制限緩和で、訪日客や修学旅行生なども増えてきている。ようやく園のにぎわいが戻りつつあり、うれしい。これから兼六園ライトアップも始まるので、立ち寄ってほしい」

 営業時間は、朝食=9時~11時(土曜・日曜・祝日は8時~)、昼食=11時~14時、夕食=18時~。朝食、夕食は要予約。水曜定休。

 秋の金沢城・兼六園ライトアップは、10月14日~16日、11月3日~27日に開かれる。

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