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金沢・ひがし茶屋街で3年ぶり「越中八尾おわら流し」 資料館開館記念して

幻想的な「越中八尾おわら流し」を楽しむ見物客

幻想的な「越中八尾おわら流し」を楽しむ見物客

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 金沢市のひがし茶屋街で5月7日、「金沢 浅の川園遊会 越中八尾おわら流し」が3年ぶりに行われ、多くの見物客が春の夜を彩る優美な舞いと音色に酔いしれた。

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 「越中八尾おわら流し」は、毎年9月に富山市八尾町で行われる豊作を願う伝統行事「おわら風の盆」での演技の一部を、ひがし茶屋街の街並みを舞台に再現したもの。日本舞踏・若柳流の初代吉三郎が、おわらの男踊りと、女踊りを振り付けしたことが交流の始まりとされる。例年4月の観桜期に行われていたが、今年は「金沢 浅の川園遊会」の歴史資料などを展示する「金沢 浅の川園遊会館」(観音町1)の開館を記念し、5月に時期をずらしての開催となった。

 ぼんぼりがともる風情ある石畳の通りに午後7時すぎ、編みがさを深くかぶり、浴衣を身にまとった踊り手が姿を見せた。胡弓(こきゅう)と三味線の調べに乗せて、民謡「越中おわら節」が響くと、「富山県民謡越中八尾諏訪町おわら保存会」の踊り手、はやし方、約20人による踊り流しが始まった。男衆の「かかし踊り」に続き、女衆の「四季踊り」が花を添える。コロナ禍のため、例年行われていた一般客も参加しての輪踊りは見送りとなったが、広見での最後の演技が終わると、見物客からは歓声と拍手が上がった。

 「金沢 浅の川園遊会」の中村驍代表実行委員は「世の中の平安と五穀豊穣(ほうじょう)を祈って実施させていただいた。時間を忘れて楽しんでいただけたなら、うれしい。交流をこれからも続けていきたい」とあいさつした。

 「金沢 浅の川園遊会館」(TEL 076-256-0908)は5月23日に開館予定。開館時間は10時~17時。水曜定休。入場料は、一般=300円、大学生200円、小中高生無料。

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