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金沢の老舗インド料理店が新商品「アチャール」 創業35年機に文化発信

「ルビーナ」創業者の塩谷さん(右)とスタッフ

「ルビーナ」創業者の塩谷さん(右)とスタッフ

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 インド料理店「RUBINA(ルビーナ)」(金沢市広坂1、TEL 076-255-3940)が4月1日、新商品「アチャール」を発売した。

【VRで読む】クロスゲート金沢のインド料理店「RUBINA」

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 インド出身の塩谷サルフィマクスーダさんが1987(昭和62)年に野々市で創業した同店。娘の田口るびなさんが引き継ぎ、2020年に金沢駅前の「クロスゲート金沢」2階へ移転した。本格的なインド料理をコース(ランチ=2,500円~、ディナー=6,000円~)やアラカルトで提供する老舗インド料理店として、県内でも知名度が高い。今年6月で迎える創業35周年を記念した新商品として、インドでは「日本人にとっての梅干しやみそのようなもの」だというアチャール3種類の開発に着手した。

 アチャールは、特製のマスタードオイルと10種類以上のスパイスに具材を漬け込んだ、「牛肉のアチャール」(980円~)、「鶏肉のアチャール」(780円~)、「ニンニクのアチャール」(680円~)をラインアップ。特に「牛肉のアチャール」はインドでも珍しく、塩谷さんによると、日本で製造するのは「当店が初ではないか」という。商品の監修ではインドから塩谷さんの妹が来日し、「(インドの)家庭の味」を再現した。今後は地元の加賀野菜を使ったアチャールも開発するという。商品は店舗のほか、オンラインでも販売する。

 塩谷さんは「35年前に来日して、日本人や石川県民がインドに持つイメージや先入観を知り、ただのインド料理の店としてではなく、食を通しての文化の発信や国際交流の場を目的に営業してきた。医食同源の流れをくむアーユルヴェーダを取り入れたインド料理やスパイスを日本の食卓に、もっと一般的なものとして広めたい」と意気込む。「アチャールはおにぎりやパスタに使うなど食べ方も自由で、汎用(はんよう)性も高い。自分だけの楽しみ方を見つけながら、食生活に新しいアイテムとして加えてほしい」と呼びかける。

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