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金沢駅前のホテルでアートフェア 工芸テーマに29ギャラリーが集結

ハイアット セントリック 金沢の客室を会場に開かれた「KOGEI Art Fair Kanazawa 2021」

ハイアット セントリック 金沢の客室を会場に開かれた「KOGEI Art Fair Kanazawa 2021」

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 工芸に特化したアートフェア「KOGEI Art Fair Kanazawa 2021」が11月26日・27日・28日の3日間、金沢駅前にあるハイアット セントリック 金沢(金沢市広岡1丁目)で開かれた。

【VRで読む】ハイアット セントリック 金沢で開催された「KOGEI Art Fair Kanazawa 2021」

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 伝統工芸や工芸アートが盛んな金沢の地域性を生かし、2017(平成29年)年に始まった同フェア。昨年はオンライン開催となったが、5回目となる今回は、完全予約制で、時間や人数を制限し対面販売を実施した。

 美術関係者やコレクターなど全国から客が集まるため、アクセスしやすいようにと、今年は開催場所を金沢駅前のホテルにした。2フロアを借り切り、それぞれの客室に全国29ギャラリーが出店。暮らしの中に工芸を取り入れることで刺激や豊かさを得てもらおうと、「KOGEI Inspires Your Life」をテーマに、陶芸、ガラス、金工、染色、漆などさまざまな分野の工芸作家、約140人の作品を並べた。

 展示作家の今西泰赳さんは「アートフェアでは美しいものや優れた技術を見たいという客が集まるため、自分の世界観を表現しやすく、心の琴線に触れるような作品を展示するようにしている」と話す。

 ホテルでの開催は、客室を会場にすることで日常の生活空間がイメージできるため、購入する作品を選ぶ参考にできる一方、ギャラリー側にとっては展示方法が難しく工夫が求められるという。実行委員会が今回、室内で最も大きな面積を占める「ベッド」を覆う特注の展示台をレンタルできるようにしたところ、作品が映える展示がしやすかったと好評だった。

 実行委員会の薄井寛さんは「世界のアートマーケットは大きく動いており、昨今はアートフェアも活気づいている。作品を直接見られることや、作家が在廊していることなど、独特の熱気が魅力。アート化する現代工芸の魅力を、金沢から大きく発信していきたい」と話す。

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