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旧野町小が「金沢未来のまち創造館」へ 学びと発見の場に

「金沢未来のまち創造館」外観

「金沢未来のまち創造館」外観

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 新たな産業の創出と未来で活躍する人材の輩出を目指す「金沢未来のまち創造館」(金沢市野町3、TEL 076-280-3115)が完成し、8月8日、開館式が行われた。

【VRで読む】「金沢未来のまち創造館」として生まれ変わった旧野町小

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 金沢市の重点戦略計画の一つ「活力を生み出すものづくり計画」の一環として、2013(平成25)年に児童数減少で閉校となった旧野町小学校の校舎を増改築し開設。AIや最先端設備を導入し、「新たなビジネスの創出拠点」「子どもの独創力育成」「食の価値創造」の3つを柱に活動する。

 1階にはカフェと展示スペースを設けており、館内で生まれたアイデアを形にし、訪れた人と共有する「交流の場」とする。

 オープニングを飾る展示は、子どもたちが海岸でプラスチックごみを拾い、アートに昇華させた「プラスチックと未来展」。3階エリアを担当する「VIVISTOP KANAZAWA(ヴィヴィストップカナザワ)」が企画したもので、海洋プラスチックごみをテーマに活動する写真家、マンディ・パーカーさんと世界7カ国の子どもたちが参加。金沢の子どもたちが内灘海岸で拾ったごみでコラージュした作品も展示する。

 隣の「ノマチカフェ」では、遠心分離機など最先端の機材がそろう4階の「金沢食藝(げい)研究所」で開発された「挑戦的なメニュー」(同店)や、金沢の姉妹都市の食文化を味わえる。

 2階にはシェアオフィスやコワーキングスペースのほか、託児所も設置。次世代通信システム5Gを整備し、新たな産業創出の場となることを目指す。

 運営する一般社団法人CLL(金沢市昭和町)理事で、「日本料理 銭屋」(金沢市片町2)主人の高木慎一朗さんは「子どもはもちろん、スタートアップを志す人や、プロの料理人まで、あらゆる人が自由な発想で挑戦できる場。ジャンルにとらわれない交流が思いもよらないものを生み出す新たな価値創造拠点となれば」と意気込む。

 開館時間は9時~21時。オフィス、シェアオフィス、研究室は24時間利用可能。一般供用は8月11日から。

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