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「金澤モリス教会」が結婚式場として再始動 老舗料亭「つば甚」がプロデュース

「金澤モリス教会」と老舗料亭「つば甚」の若女将・鍔さん

「金澤モリス教会」と老舗料亭「つば甚」の若女将・鍔さん

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 結婚式場「金澤モリス教会」(金沢市清川町、TEL 076-259-1896)が犀川大橋近くにオープンして1カ月がたった。

【VRで読む】犀川大橋近くにオープンした結婚式場「金澤モリス教会」

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 前身の旧「金沢モリス教会」は、富山県の企業の手で1998(平成10)年に開館。19世紀に活躍したイギリス人デザイナーのウィリアム・モリスが妻のためにデザインした「レッドハウス」を外観だけでなく壁紙やテキスタイル、階段などの装飾に至るまで忠実に復元したという。教会や結婚式場として運営するほか、「金沢ステンドグラス美術館」として聖書の一場面や人物画などをステンドグラスで表現した作品の一般公開もしていたが、2016(平成28)年に閉館した。

 閉館後は、2017(平成29)年に老舗料亭などを運営する「つば甚グループ」(寺町5)が取得。料亭での人前式や「尾山神社」に併設した結婚式場「金渓閣」の運営にも携わる同社が、新たにコロナ禍での少人数婚やシンプルな挙式のニーズにも応じようと、2021年1月、チャペルを備えた同館の再オープンに踏み出した。

 4月23日に開業。ゴールデンウイークには、1組目のカップルが挙式した。もともと料亭での人前式を予定していたが、同館が結婚式場として再建されることを知り、挙式の日程を延ばして当日を迎えた。「つば甚」若おかみの鍔裕加里さんは「音の広がりが良い空間で、パイプオルガンに聖歌隊、フルート奏者も加えた式になり、新郎新婦には大変喜んでもらえた」と振り返る。

 鍔さんは「金沢最古の歴史を自負する料亭・つば甚のブランドやクオリティーに恥じない同館の雰囲気やデザイン性に魅力を感じての取得。コロナ禍だからこそ、つば甚ができる社会貢献の一環として歴史ある建物を守っていきたい。挙式はチャペルでウエディングドレスで、披露宴は料亭で和装へお色直しを、といった提案もできることから、本業の料亭への相乗効果も期待したい」と話す。

 同館を利用できるプランには、シンプルな「チャペル挙式」(175,000円~)のほか、ドレスやヘアメーク付きのプランもある。結婚証明書には同館オリジナルの能登ヒバを使った薄い木の板を使うなど趣向を凝らす。

 結婚を控えるカップルなどを対象に見学も受け付ける。要予約。予約は電話のみで受け付ける。予約受け付け時間は10時~17時。一般の見学は不可。月曜定休。

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