金沢のご当地グルメとして知られる「チャンピオンカレー」(野々市市)の宅配専門店「元祖金沢 チャンピオンカレーデリバリー」が今月をもって出店100店を突破した。
創業60年の同社のカレーは濃厚な味わいが特徴。旗艦店の野々市本店では最多で1日約2000人の集客実績を誇る。レトルトカレーやカレーチルドパックなどの販売も手掛け、さまざまな形で全国に長年受け継がれてきた味を発信している。
宅配専門店出店には宅配豚カツ専門店「かさねや」を運営するSBIC(名古屋市)から声が掛かり、同社が実店舗を持たないエリアへの販路拡大を目的に協業を決めた。同社の白山工場(石川県)で製造するカレーソースを使用し、「かさねや」のキッチンで製造する。トッピングには「かさねや」が専門とする豚カツ、ウインナーは同社独自のレシピで製造したものを使う。
今年3月に始めた宅配事業は当初、今夏までに100店舗を予定していたが、早いタイミングでの達成となった。今後も随時、関東・関西地方などへの出店を進め6月末時点で124店舗を目指す。メニューは「元祖金沢カツカレー」(1,380円)、「チャンピオンカレー」(980円)、「ウインナーカレー」(1,180円)、「ヒレカツカレー」(1,480円)、「トリプルミックス」(1,780円)など。
同社の谷口和貴さんは「実店舗がない地域のお客さまにもチャンピオンカレーの味をお届けできるようになった。『かさねや』さまと連携しより良いサービスを提供していきたい。利用してもらえれば」と話す。
宅配フードサービス「出前館」とSBICのサイトのほか、一部店舗で「Uber Eats」で利用可能。